実際に失業保険額を計算

以上から、失業保険の総支給額を求めるのに必要な基本手当日額と所定給付日数がわかりましたので、では実際に計算してみましょう。

自己都合退職のケース

基本手当日額の計算で例に出した、35歳で基本手当日額が6,031円の人で計算してみましょう。この人が自己都合で退職し、保険加入期間が10年以上20年未満だったとします。この場合、所定給付日数は120日となります。したがって失業保険の総額は6,031円に120を乗じた723,720円ということになります。

会社都合退職のケース

もう一人、以下のような架空のモデルケースを用意して計算してみましょう。

Aさん
年齢:46歳
退職前6ヶ月の給料:44万、46万、43万、44万、42万、45万円
被保険者期間:23年
退職理由:倒産(会社都合)

①賃金日額の算出
(44万+46万+43万+44万+42万+45万)÷180
=264万÷180
=14,666円(1円未満切捨)

賃金日額は14,666円です。

②基本手当日額の算出
年齢45歳、賃金日額14,666円の場合、上表計算式の⑤が適用されますので、
14,666×0.5=7,333円(50%)

基本手当日額は7,333円となります。

③総支給額の算出
年齢45歳、加入期間20年以上、会社都合退職の場合、所定給付日数は330日ですので、
7,333×330=2,419,890

よって、失業保険の総支給額は241万9,890円となります。

失業保険額を計算してくれるサイト

以上、失業保険の金額の求め方についてご説明しました。やや複雑だと思われた方もいるかもしれません。以下のサイトでは失業保険の基本手当日額、所定給付日数、総支給額を自動的に計算してくれます。気になる方は試してみると良いでしょう。

雇用保険の給付額の計算|生活や実務に役立つ計算サイト